たこ梅の名物が「たこ甘露煮」ですので、このタコが店名の由来と思われるかもしれませんが、実は違うんです。
江戸、明治の頃、コの字型のカウンターの真ん中に店主が立って、お客様の求めに応じて四方八方へ手を伸ばす様が蛸のようだということから、カウンター形式の店を「たこ○○」と呼びました。
たこ梅では、創業者の名前「梅次郎」から「梅」をとって「たこ梅」と名付けました。
今風に訳すと「カウンター梅」ですね。
同じになるように修行を積んでたいています!
鍋の仕切りの左右で火の強さを変えられるようになっていて、品物や状況に応じて調節します。
味の濃さが変わらぬよう、味をみながらととのえます。時々、おたまで出汁を混ぜたり、入れ替えたりしていますよ。
燗したお酒が冷めにくいようにと、中を魔法瓶のごとく中空にした錫の上燗コップを大正時代にたこ梅で考案。
少しでも美味しく燗酒を楽しんで欲しいという願いが込められています。
「酒はこの上燗コップやないと!」とお買い求めになるお客様もいらっしゃるほど愛されている上燗コップです。
初代岡田梅次郎が、初めて関東煮に鯨の舌を使いました。
お客様がそれをチューインガムのようにクッチャクッチャ噛む音を聞いて「小鳥のさえずりのようや!」と洒落っ気で「サエズリ」と名付けました
実は、「さえずり®」はたこ梅の登録商標なんですよ。
錫のタンポで燗をつけ、錫の上燗コップでお出しする。焼酎のロックも藤巻の錫のコップです。
昔から錫で飲むとお酒の等級が一級上がる!と言われます。
これは、錫のイオンの力で水の分子の塊が細かくなり、まろやかになるから…だそうです。それで、水を浄化し、まろやかにするため、古来、井戸に錫の板や塊が沈められていました。