日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです

読売テレビさんのかんさい情報ネット「ten.」(毎週 月~金 午後3:50~)さんに、「足で稼げ!あっちこっちアダチ」という足立夏保アナが足でいろんなことを調査するコーナーがあります

11月27日(木)は、継ぎ足しグルメのお店を巡る放送回です

それで、180年以上、出汁を継ぎ足し続ける たこ梅にも取材にいらっしゃいました

今回は、継ぎ足し続ける「出汁」の取材です

取材の対応は、本店の上川さんが対応してくれました

番組では、日本一古いおでん屋「たこ梅」として紹介いただいています
別段、それは、その通りなんですが、ちょっと補足しておくと、、、
たこ梅は、江戸時代に創業した上等の酒を上々に燗して出す「上燗屋」という業態の店で、その酒の肴が当店の場合、「たこ甘露煮」と「関東煮(かんとだき/おでん)」でした
それが、織田作之助さんや池波正太郎さん、田辺聖子さん、檀一雄さん、開高健さんなどの小説やエッセイに載るうちに関東煮の方が目立つようになったようです
それもあって、いつしか、世間では「おでん屋」と認知されるようになり今回のように日本一古いおでん屋などと紹介されることになっています
正確には、たこ梅は上燗屋ですが、おでん屋というのも今となってはその通りです
いよいよ、今日の本題である「出汁」の話にうつっていきます

たこ梅のダシは、営業終了後に関東煮鍋のダシを濾しとって、翌日、新たなダシを継ぎ足します

継ぎ足されるのは、さえずり(R)(ひげ鯨の舌)やコロ(鯨の本皮を脂抜きしたもの)をたいて出る鯨の出汁とカツオだしです

さえずり(R)は、今は、生の鯨の舌から1週間ほどかけて仕込んだものを使っています

この日は、仕込みに2日かかる大根、4日かかるこんにゃく、1週間以上かかるさえずり(R)をまず味わっていただきました


大根は、2日かけて仕込むので、中まで味がしみています

もちろん、1週間以上かけて仕込む名物の「さえずり(R)」(ひげ鯨の舌)も味わっていただきました
どくとくのぷにゅぷにゅで旨味がじわぁっと染み出す食感を気に入っていただけたようです
それ以外にも、しょうが天やコンニャクなど色々と関東煮を楽しんでいただきました

〆には、ご飯に豆腐を乗せて関東煮のダシをかけた「汁かけご飯」です

足立アナには汁かけご飯もいたく気に入っていただいたようです

この日は、関東煮、汁かけご飯を気に入っていただいたようで、最後に「冬は私『ここにいる』と思ってください」との声を頂戴しました(笑)

帰り際には、〆の一句で「継ぎ足しの味 次につながる 笑顔かな」とまとめていただきました
この一句の通り、これからも 美味しい!楽しい!をお届けして、お客さまの笑顔がつながるように社員一同つとめてまいります